Blenderを使った3Dアニメ第二弾Plumiferosで使われているBlender強化版「PlumiBlender」
3Dアニメーションと言えばピクサーが最も有名だろう。最近ではディズニーアニメもそうした雰囲気になってきているが、若干異なる部分はある。ピクサーの映画は膨大な時間と人的リソース、多数のハードウェアが組み合わさった素晴らしいものだ。
そこまでたどり着くのは難しいかも知れないが、十分に高品質で良くできた3Dアニメーションが作られている。それがPlumiferosという作品で、このアニメーションを製作しているチームが提供している強化版Blenderがこれだ。
今回紹介するプロジェクトはPlumiBlender、Blender強化版と言えるソフトウェアだ。
主にUIの拡張が多いようだが、Blenderをより便利に使いやすくするための工夫がこらされている。現在はWindows、LinuxそしてMac OSX PPC向けのビルドが提供されている。
Blenderを使いこなしていないので違いについては確信がある訳ではないが、書かれている内容としては「現在のフレームをベーストしたタイムコードの計算」「UVエディタでRGBを表示」「コマンドラインオプションでオブジェクトの関連性をスキャンしてPNGファイルに出力する機能」「カメラ名を表示というオプション」「アウトライナーでのワイルドカード検索」などなど様々な機能を追加している。
その成果をもって制作されているのがPlumiferosだ。まだトレーラームービーしかないが、とても美しくできている。鳥ならではの浮遊感、スピード感があり、複雑な動きをする人が描かれている点も興味深い。ちなみにBlenderを使ったクリエイティブムービーとしてはBig Buck Bunnyがある。
なお、Blenderを使っているからといっても、作品がオープンソースないしCreativeCommonsになるかは分からないのでご注意いただきたい。PlumiBlenderの使い勝手はもちろん、Plumiferosの仕上がりも楽しみだ。
Plumiferosのトレーラームービー
PlumiBlender - GraphicAll.org
http://www.graphicall.org/builds/plumiblender.php
Plumíferos
http://www.plumiferos.com/index-en.php