FirefoxやOperaなどをメインで使ってきた人がGoogle Chromeに乗り換えるきっかけになるものは何だろうか。Google Chromeの使い勝手で乗り換える人もいるだろうが、そうでない人は現状の使い勝手を再現できるかどうかが問題になる。

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Google ChromeにUser Scriptsのパワーが!(User Scriptsはamachang製のもの)

 

Google ChromeにはUser Scriptの機能がない。そのためにGreasemonkeyなどを使ってきた方にとっては乗り換えできない要因になっていた。しかしこれを使えば状況が変わるかも知れない。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはGreasemetal、Google ChromeにUser Scriptの機能を付与するソフトウェアだ。サイボウズ・ラボの奥氏が開発されている。

Google Chromeには元々アドオンのような開発者用インタフェースは用意されていない。しかしGreasemetalはGoogle Chromeに対する透過的なプロキシのように動作し、入ってくるデータをGreasemetalを使って加工し、Google Chromeに流している。

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Greasemetalを経由してGoogle Chromeを立ち上げる

 

そのため、Google Chromeを起動するとUser Scriptsは実行されない。GreasemetalからGoogle Chromeを起動する必要があるので注意が必要だ。インストールすると、マイドキュメントにuserjsというフォルダができるので、そこにUser Scriptファイルをドロップする。

User Scriptによっては動作しないものもあるので注意して欲しい。筆者環境でも動作するものと動作しないものがあった。しかしこれによって多くのUser Scriptsが動作すれば、Google Chromeへの乗り換え可能性がぐっと高まるかも知れない。

ベストなのはAPIを公開することで、Windowsのみならず今後のMac OSX版、Linux版でもUser Scriptsが動作することだろう。しかしないから諦めるのでなく、その状況でさえ解決策を見いだしてしまう点が素晴らしい。

 

Greasemetal - an Userscript Runtime for Google Chrome

 http://greasemetal.31tools.com/