iPhoneやiPod Touchの弱点とされて挙げられるのがバックグラウンドでの処理ができない点だ。唯一、音楽を聴く場合のみそれが可能になり、iPod機能で音楽を聴きながらゲームやメールをすることができる。

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iPod Touch/iPhone向けのストリーミングラジオ

 

しかしもう一つだけバックグラウンド処理が可能なアプリケーションがあった(実際は他にもあるのかも知れないが)。それがSafariだ。その機能を使ったアプリケーションをご紹介。

今回紹介するフリーウェアはFlyCast、音楽を聴きながら他の作業ができるアプリケーションだ。

FlyCastはストリーミングラジオのアプリケーションだ。洋楽を中心に、POPやラップ、80年代など様々なジャンルの音楽が配信されている。通常、この手のソフトウェアはホームボタンを押すと音楽が止まってしまう。

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ブラウジング機能を内包

 

その解決手段として、FlyCastは配信用のURLをSafariに送り、SafariのQuickTimeで再生させる。この場合、Safariを閉じても音楽は配信され続ける。しかしSafari自体は専用のプレーヤ画面になってしまうためにブラウジングはできない。

そしてFlyCastでは二つ目の機能を提供している。それは何とFlyCast自体でブラウジングできる機能だ。この場合は音楽の再生をFlyCast内で行い、それとは別ウィンドウでSafariのブラウジングをできるようにしている。なお、レンダリングエンジンを利用している形であり、ブックマークは利用できない。

Safariを経由したバックグラウンド配信、FlyCast自体に実装されているブラウジング機能、この二つを使ってiPhone/iPod Touchの制約を越えてFlyCastは動作する。まさに裏をかいたようなアプリケーションだ。

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Safari上で音楽を実行すれば、バッググラウンド実行できる

 

via Featured IPhone Application: FlyCast Streams Radio to Your iPhone, Runs in the Background [lifehacker.com]

FlyCast - Now The iPhone Is Complete

 http://www.flytunes.fm/