iPhoneなどでは実装されている機能の一つにマルチタッチがある。最近MacBookなどでも二本指までサポートされるようになっているが、まだまだ限られた機能、場面でしか使えない。スクリーン上で両手を広げてアプリケーションを操るような、未来的な操作はまだまだ先だ。

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デモアプリケーションの一つ

 

と思っていたら実現してしまうソフトウェアが登場した。Apple標準ではなくオープンソースでだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはTouché、マルチタッチシステムだ。

Touchéは前に紹介したTouchlib と同じ系列のソフトウェアだ。ただしTouchéを使うと、設定やテストがウィザード形式で進めることができる。特にMacBookなどではiSightをそのまま使うのでTouchéをすぐに試すことができる。本来は指を当てるスクリーン部分が必要だが、周囲を暗くして、ディスプレイを明るくした状態にすると思いのほかきちんと動作する。

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キャリブレーション作業中

 

Touchéはフレームワークであり、タッチされたという信号を別途開発するアプリケーションに伝えるのが役目だ。そのため、実際に利用するアプリケーションは別で開発する必要がある。予め数種類のアプリケーションが同梱されており、カバーフローを手で操作したり、写真を回転させたりといったことができる。

キャリブレーション(初期設定)も簡単にでき、実用的に思えるデモアプリケーションもあることといい、ずいぶん実用的なレベルになりつつある。プレゼンテーションやコンセプトアプリケーションなど、Touchéを使うと盛り上がること間違いなさそうだ。

 

gkaindl.com → software → touché

 http://gkaindl.com/software/touche/

touche - Google Code

 http://code.google.com/p/touche/