LaTeX2e向けエディタ「LyX」
適切に組版された文書を作成する上で、LaTeXを選択するのは正しい。だが、その記法を覚えるのが面倒で、オフィス系のワードプロセッサで文書を作ってしまう例も少なくない。一旦覚えてしまえばそれほど苦でもないだろうが、最初の一歩が面倒なのだろう。
起動時の画面。サンプルもたくさん登録されている。
そこで作成にテキストエディタを使うのではなく、専用のエディタを使ってしまおう。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはLyX、WYSIWYGなLaTeX2eエディタだ。
LyXはWindows、Mac OSX、Linuxで動作するソフトウェアだ。通常のテキストエディタのように、LaTeX文書を作成することができる。数式や画像、表などを作成することも簡単にできる。
ソースコードのプレビュー
また、最終的にDVIやPDF、PSファイルで出力することもできる。参考文献の挿入や、相互参照を追加するなど、論文などを作成するのにも十分な機能が揃っている。また、ソースコードを見ることで、実際に作成された文書のソースを確認し、コマンドを覚えるといった用途にも使えるようになる。
より奇麗な論文、レポートを作成するのであれば、LaTeXを習得しよう。しかし習得しないと文書が書けないのでは不便すぎる。そのためにもLyXを使い、手早く文書を作成しよう。
LyX | LyX – The Document Processor