複雑な段組みを可能にするCSSフレームワーク「Emastic」
雑誌や新聞などでは複雑な段組みを行って、情報を見やすくしている。ネット媒体の場合、あまりそうした点は考慮されず、二段または三段のカラムで構成されることが多い。しかも幾つかのカラムはメニューなどに使うので、文章自体は殆ど組版が施されていない。
CSSだけとは思えないほど細かく制御されている
Webはそういった媒体ではない、と言い切ってしまえばそれまでだろう。だが今後情報の電子化は進み、紙媒体は現状維持ないし衰退していくのは間違いない。そうした時に、Webもやはり読ませる形式を求められるようになるのではないだろうか。それを実現するのがこれだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはEmastic、複雑なカラム構成を実現するCSSフレームワークだ。
Emasticはまるで雑誌のような段組みをCSSで実現している。二段、三段、四段の表示を行い、固定幅または表示サイズに合わせて変化とを組み合わせて利用することもできる。
デモの一つ
画像の回り込みを含めて細かく制御されているので、読み手が読みやすい形式を容易に実現できるだろう。そして雑誌には無理な幅の変更や、PC以外の出力など、Webならではの魅力を組み合わせることもできる。
対応ブラウザが、IE5.5/6/7、Firefox2/3、Opera9.23/9.5、Safari 3.1と幅広く対応しているのも利点だ。レイアウトがCSSレベルで細かく制御できるようになれば、文章に合わせた自動段組みのようなこともできるかも知れない。
emastic - Google Code