WebベースのEmacs「9ne」
※ 画面は公式サイトデモより
ついにここまで進化した、そう思わせてくれるソフトウェアだ。ブラウザのテキストエリアは総じて使い勝手が悪い。初期の頃からメモ帳レベルを脱することができない。これではWebブラウザ上で長文を入力しようと言う気も失せてしまう。
何となくEmacsっぽい
そこで次の一歩を踏み出そう。Webベースでviキーバインドを再現するソフトウェアがある以上、Emacs派も負けていられない。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアは9ne、WebベースでEmacsライクなキーバインドを実現するソフトウェアだ。
9neはEmacsライクであって、再現を目指しているわけではない。neの意味はnot emacsの略だ。だが、Ctrlキーを使ったカーソル移動や、C-x C-fを使ってファイルを開く動作、C-x C-cを使って終了と言った動作ができる。公式サイトではテキストエリアの内容を9neを使って編集し、C-x C-sで保存すると反映されるというデモがある。
保存すると親ウィンドウのテキストエリアに反映される
また、Altキーを使った操作もできるようだ。全ての操作ができるわけでないので、どこまで再現されているかは分からないが、行番号の表示やカーソルの点滅などがそれっぽく、面白い動きになっている。
ブラウザ側でテキストエリアを使い勝手よくしてくれるのは、あまり期待できない。自分たちで独自に拡張していく方が早いだろう。WYIWYG系でいくか、テキストエディタを模倣するか…Emacs派をサポートするなら9neに要注目だ。
9ne - A web based code edtior