色々なアプリケーションがWeb化しているが、この分野はまだ決定的なものがないように思える。いわゆるテキストエディタだ。テキストはコンピュータの入力の基本であり、幅広い用途に用いられている。そのためにローカルアプリケーションであることが当たり前になっている。

ピクチャ 9.png

検索だってできる

 

だが将来的には分からない。既にローカルアプリケーション同様の動きをするソフトウェアは登場しているのだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはjsvi、JavaScriptベースのviだ。相当前に公開はされていたのだが、ついにオープンソース化されたようだ。

viは普段使わないので、はっきりとしたことは言えないが完成度は非常に高いように思える。カーソルの移動はもちろん、ヤンクして貼付けたり、検索(?を使った逆方向も)やn/Nを使った次の検索と言った機能も対応している。さらに保存もでき、テンポラリファイルとして書き込まれるようになっている。

ピクチャ 10.png

保存もできる

 

置換もでき、さらに行ジャンプ、単語ごとの移動、文字の削除といった機能がある等、まさにviだ。筆者のようなハイレベルに使いこなしていない、簡易的に使っている程度であれば十分な機能が提供されている。

Webベースにおける入力の悪さは昔から進化していない。テキストエリアへのメモ帳レベルの入力では創造性を押さえ込んでしまう。viレベルのテキストエディタを使えば、開発者にとって新しいWebのあり方が見えてくるかも知れない。jsvi自体はもちろん、そしてそれを使ったシステムと今後に期待のかかるソフトウェアだ。

2008年5月13日修正。コメントのご指摘を受け置換およびヤンクに関する表記を修正。

 

jsvi

 http://gpl.internetconnection.net/vi/