Cookieは使うと便利なものだが、ブラウザの設定次第で使わないことにもできるので頼りにできない、そんな勿体ない技術だ。もっと便利に活用できれば、きっとWebサービスのあり方、データの保存する仕組みも変わってくるのではないだろうか。

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Firefoxでテストしているところ

 

という訳で代替え手段の提案だ。これはCookieがオフになっていても利用できる(JavaScriptが必須だが)。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはPersistJS、クライアントサイドで使えるストレージシステムだ。

PersistJSはJavaScriptで作られており、Cookieをオフにしていても保存したデータを再度呼び出すことができる。同一ドメインであれば、タブが分かれていても即座に反映される。さらにブラウザを閉じて、再度開いても呼び出せる。

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Safariでテストしているところ

 

こうした技術は幾つか存在しているが、PersistJSはそうした技術を統合して利用しているようだ。例えばFlash、Google Gears、LocalStorage(WebKit)、Globalstorage(Safari)、IE、Cookieなどの利用できるもののいずれかを利用してデータの保存、取得を行っている。

キーと値を与えるだけの単純なデータストレージだが、多くの場合これで十分ということがある。ブラウザはFirefox2または3、IE7、Safari3.1にてテストが行われているとのこと。IE6は対応していない(またはテストされていない)ようで、今後のシェア低下を期待したいところだ。

ブラウザの壁をこえてデータのやり取りはできないが、タブの壁や終了しても呼び出せるのは面白い。Cookieを越える存在にすらなりえるソフトウェアだ。

 

Pablotron: PersistJS: Cross Browser Client-Side Persistent Storage Without Cookies

 http://pablotron.org/?cid=1557