クラサバでダイナミックなグラフを描く「UbiGraph Client」
複雑で緻密なグラフというのは見ていて飽きないものだ。幾何学的なものも、分子構造のようなもの、フラクタルなものも良くできたものは芸術的でさえある。手で描くのは2Dが限界だが、コンピュータ内であれば3Dのグラフを動かしたり拡大縮小したり様々な角度から眺めることができる。
サンプルを使ってサーバに接続したところ。蛇のようにくねくねと動き続ける
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そんな高度なグラフを描くことができるソフトウェアを紹介しよう。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはUbiGraph Client、ダイナミックな3Dグラフを描くソフトウェアだ。なお、オープンソースなのはクライアント側のみなのでご注意いただきたい。
UbiGraphはフレームを組み合わせた3Dモデルを描くことができるソフトウェアで、最大の特徴はクラサバ方式になっていることだ。サーバを立ち上げると真っ黒いウィンドウが開き、クライアントから接続して描画を行う。
別なサンプル
そして接続にはXML-RPCが利用される。そのため、多数の言語で利用できるのが利点だ。サンプルもC/Java/Python/Rubyといった言語向けに用意されている。勿論、XML-RPCが使えれば他の言語でも容易に利用できるだろう。
ダイナミックな描画ができるとあって、有機体のように動くものや、分裂していくものなどがサンプル動画として多数登録されている。どれも魅力的で、自分でプログラムを組んで楽しむことができる。
クラサバ方式とは珍しい感じもするが、そうすることでプログラム言語を問わず利用でき、さらに祖結合になるという利点がある。3D空間を使ったグラフを描く際にはぜひ候補に入れて欲しいソフトウェアだ。
Ubigraph: Free dynamic graph visualization software