セキュリティと利便性の妥協点として、利用は許可するが、そのコントロールはできるようにする、というのがある。全くの自由ではないが、解決策はあって、それは管理側にとっていざとなればコントロールできるという代物だ。

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IM(インスタントメッセンジャー)は手軽に通信できてしまう分、安易に情報漏洩が発生する危険性がある。ではIMをインストールできないようにすれば良いのか。いや、そうではない。WebベースのIM、Meeboであればブラウザさえあれば良くなる。この危険性の回避策として、自分たちでMeeboクローンを立てるというアイディアがこれだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはSoashable、MeeboクローンというべきWebベースのIMだ。

SoashableはJavaベースのソフトウェアで、各種IMをSoashable上で管理できるようになる。ブラウザのみで動作するので、クライアントはアプリケーションのインストールも必要なく便利だ。Web OSのようなウィンドウが特徴だ(この辺りはMeeboっぽい)。

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Windowsであればbatファイルを起動すればすぐに利用できるようになる。AIM、Yahoo!、MSNのプロトコルが利用でき、ログイン後にJabberアカウントも登録できるようになる。反応が若干遅れることがあったが、Jabberベースのクライアント(例えばGmail)とチャットできた。

AVチャットという機能もあるが、起動してみたところエラーが発生してしまった(Webカメラがない所為かも知れない)。だが通常のチャットであれば十分と言えるだろう。Webベースでの利用であればインストールの必要もなく皆が使え、管理者はログも簡単に把握できるので安心だろう。

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Soashable - Open Source, Web Based Instant Messaging Platform

 http://www.soashable.com/

SourceForge.net: Soashable - javascript multi-protocol IM

 http://sourceforge.net/projects/soashable/