バージョンアップの仕組みを効率化「Sparkle」
ローカルアプリケーションの欠点と言えば、インストールの手間とバージョンアップの手間だろう。特に比較的新しいソフトウェアや、開発者が情熱的に開発しているソフトウェアだと後者の回数が多く、その度にユーザは入れ替えを余儀なくされる。
入れ替えが面倒だと放置しておくと、思わぬバグを踏んでしまって問題が発生すれば、ソフトウェアの魅力を消失してしまうことになりかねない。そうしたユーザと開発者の手間をなくしてくれるフレームワークがこれだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはSparkle、自動バージョンアップ通知ソフトウェアだ。
SparkleはMac OSXの各種ソフトウェアで利用されているフレームワークで、起動時に自動更新をチェックしますか、という通知をしてくれる。そして起動時に更新が見つかるとダウンロードの確認をし、さらにインストールまで行ってくれる。CyberduckやPorticus、ectoなど様々なアプリケーションで活躍している。
同様の仕組みを開発し、Windowsアプリケーションでも提供しているものは存在する。だがそれらは個別で、Sparkleのようにフレームワーク化し、ごく手軽に組み込めるようになっている訳ではない。
他のソフトウェアでは、常駐アプリケーションが定期的にアップデートチェックするものもある。だが、これは余計なメモリを食い、邪魔なものだ。起動時にチェックするというのは効率的でスマートに思える。Windowsでも同様の仕組みが欲しくなるソフトウェアだ。
Sparkle2 - Sparkle - Trac
http://sparkle.andymatuschak.org/wiki/Sparkle2