Webサービスを高速化する方法は各種存在する。例えばコネクションをできるだけなくしたり、キャッシュを有効にしたりと言った具合だ。様々な手法を順番に施していって、最も自分のサービスにあったものを選択していくのが筋なのだが、それは時間と根気のいる作業だ。

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まず、一般的な手法を適用したときにどれだけ効率化されるのか、またはどれだけ手軽に高速化できるのか試せるソフトウェアがこれだ。

今回紹介するフリーウェアはPHP SPEEDY、PHPで作られたWebサービスを高速化するソフトウェアだ。PHPとあって、ソースは公開されているが特にライセンスは明記されていないのでご注意いただきたい。

PHP SPEEDYでは出力される内容を取得し、最適化してから出力するソフトウェアになる。例えば複数のJavaScriptファイルは全て連結して出力したり、CSSファイルの改行をなくしてキャッシュ情報を埋め込んで出力したりする。

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GZipに対応していれば圧縮して転送したり、データをキャッシュしたりといった最適化がPHP SPEEDYだけで実装される。米Yahoo!の提供するWebサービス解析ツール、Yslowを使って実験でも、各種データの改善が見られる代物だ。利用もファイルを一つ読み込めば良いだけだ。

PHP SPEEDYで全ての問題が解決する訳ではないし、サービスの内容によっては対処法も異なるだろう。だが、単純にPHP SPEEDYだけであってもパフォーマンスの改善が見られるのであれば、具体的な問題点も見えてくる。サービスの改善に役立つソフトウェアだ。尚、WordPressでの動作も謳っているので、MOONGIFTでも一度試しみたい。

PHP Speedy | Aciddrop.com
 http://aciddrop.com/php-speedy/