Mac OSXをしばらく使っていると分かってくることに、標準の日本語入力システムであることえりの××さ加減である。誤変換もさることながら、前後の脈絡も察してくれない、いわば空気の読めなさ具合は素晴らしいものがある。

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それでも漢字TalkやMac OS8/9時代に比べれば改善したという話もあるが、今はベースがUnix。他の古参の入力システムに乗り換えることだってできるのだ。さあ、ことえりから脱出しよう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはMacUIM、Mac OSXで様々な入力システムを選択可能にしてくれるソフトウェアだ。

MacUIMはUIMのMac OSX版だ。Cocoa/Carbonアプリケーションにのみ対応になるが、素晴らしいのはインストーラー一つで様々な入力システムも同時にインストールしてくれる点だ。

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インストールすると、システム環境設定の言語環境の一つとしてMacUIMが選択できるようになる。そして、システム環境設定の中にあるMacUIMの中で変換エンジンを選択する。それらの入力エンジンとOSとをつないでくれるのがMacUIMだ。

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例えばSKK/Anthyといったエンジンがあるが、個人的にはPrimeが良い。Primeはいわゆる予測入力変換エンジンで、携帯電話の入力のように頭の数文字で予測される変換結果を出してくれるようになる。

筆者の環境だけかも知れないが、「えん」を変換しようとすると固まってしまうので、その点はご注意いただきたい。予測変換は慣れると手放せない便利さだ。ことえりに疲れた方は一度トライしてみよう。

※ 2008年2月18日 タイトルの誤字修正

MacUIM – Trac
 http://macuim.yatsu.info/

Index of /~ekato/download/tmp(執筆時点での最新版は以下のURLからダウンロードできる0.5.2-8)
 http://people.freedesktop.org/~ekato/download/tmp/