オフィスドキュメントはビジネスの場でよく使われるからこそ、バージョン管理が必要だ。間違って修正してしまったり、複数人で修正を行っているうちにどれが最新版か分からなくなってしまった、なんてことは良くあるだろう。

Untitled Thumbnail-4

MS Officeのバージョン管理システムはファイル単位で都合が悪い場合もある。そこでOpenOfficeはこのような手段を選んだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはOOoSVN、OpenOffice機能拡張として動作するバージョン管理システムだ。

OOoSVNはその名の通り、バージョン管理にSubversionを利用している。OpenOffice機能拡張としてインストールすると、ホーム以下に.ooosvnというフォルダ(リポジトリ)を作成し、その中でバージョン管理を行う。

ピクチャ 8-26

後は修正しつつ、適時コミットを行っていけば良い。いざとなったらバージョンを戻したり、どこが修正されているのかといった情報を引き出せる。Windowsでもインストールはできるが、フォルダ作成でエラーが出てしまった。LinuxまたはMac OSX(NeoOffice)では問題なさそうだ。

ピクチャ 7-33

利用にはSubversionが別途必要なのでご注意いただきたい。オフィス文書をバージョン管理すれば、間違いも簡単に戻せ、創造性が高まるだろう。最近、OpenOffice界隈(特に機能拡張)が熱くなってきた。MS Officeとの互換性も高まってきている今、要注目だ。

ピクチャ 5-43

OOoSVN | OpenOffice.org repository for Extensions
 http://extensions.services.openoffice.org/project/OOoSVN

SourceForge.net: OOoSVN
 http://sourceforge.net/projects/ooosvn/