Ajaxを使ったアプリケーションは、画面遷移の少ないWebアプリケーションを作れる利点はあるものの、これまでのWeb操作に慣れ親しんでしまったユーザにとっては使い勝手が悪い時があった。

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それがブラウザの戻るボタンだ。これを押した時、一気に別な画面にいってしまったり、そもそも戻るが有効でないままになっていることが多い。この操作性の違いはユーザにとってストレスになる。そこでこれだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはReally Simple History、Ajaxにも履歴機能を付けるライブラリだ。

Really Simple HistoryはIE、Safari、Opera、Firefoxにも対応したライブラリだ。クリックした時のアクションに履歴を付与していくことで、戻るボタンを有効にし、履歴機能を実現する。
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さらに、URLがアンカー付きのユニークなものに変わるのも特徴だ。これをうまく使えばAjaxアプリケーションでもユニークなURLが実現できるようになる。

尚、実際に組み込んで試しているが、一筋縄にはいかない感がある。アクションごとにURLと値を保存しておき、それを戻るボタンを押した際にリスナーを使って呼び出すと言った感じだ。

Ajaxだから、と諦めてしまうのではなく、解決法を模索する。これがもっと簡単に利用できるようになるとユーザビリティの高いサイトが作れそうだ。

reallysimplehistory - Google Code
 http://code.google.com/p/reallysimplehistory/