マッシュアップを作る際に最もよく使われるのが地図系のWeb API、特にGoogle Maps APIだ。地図はリアルとネットとをつなぐのに便利なツールで、ビジュアル的にも映えるので格好がいい。

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そんな地図系APIであるが、数多く登場している。Google Maps、Yahoo! Maps、Virtual Earth(MS)、Multimap、Map24など。これがそれぞれ使い勝手が異なると開発者にとっては非常に面倒だ。Web APIの提供が終了してしまった場合のリスク回避も含めて、これを使ってみよう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはMapstraction、地図系Web APIをシームレスに扱うライブラリだ。

Mapstractionは先に挙げた各種Web APIについて、同じインタフェースで操作できるようにするライブラリだ。個別に実装された機能は難しいが、大枠では同じような機能が提供されているので共通化できている。

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1つのページ内に複数の地図を表示したり、GeoRSSへの対応、イメージをオーバーレイさせる、マーカーのフィルタリング、ルート表示、フルスクリーン表示など、機能は数多い。

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ライブラリ化されて、統一した動作になるのは便利だ。地図をGoogleからYahoo、またはVirtual Earthに乗り換えてもそのまま動作させることだってできる。地図を使ったマッシュアップを作る際には一度見て欲しいソフトウェアだ。

Mapstraction - a javascript library to hide differences between mapping APIs.
 http://www.mapstraction.com/

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