サーバの管理者はもちろん、Web開発を行っている際等に、直接サーバと接続したいと言ったことがある。そこで実際にデータを投げてみることで、動作を確認でき、問題が解決したという経験はないだろうか。

ピクチャ 4-7

これまでtelnetを使ってやってきていたが、もう少し便利なこちらに乗り換えてみようと思う。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはNetcat、ネットワーク便利ツールだ。

Netcatの主な機能は、外部サービスとの通信、リッスンモード、ファイルの授受、ポートスキャン、ソースルーティングとなっている。外部サービスとの通信はtelnet同等だ。
ピクチャ 6-3

リッスンモードを使うと、自分がサーバとなって待ち受けることができる。同じくNetcatで接続すると、文字列のやり取りを行うことができるだろう。さらにファイルを指定して立ち上げると、バイナリファイルを受けとることができる。

ポートスキャンはポートを1-1000のように指定することで開いているかどうかをチェックできる(悪用は厳禁だ)。ソースルーティングはTCP/IPにおけるルーティング経路を明示的に指定するものだ。

Windows版では、サービスを継続的にするモードが追加されている等、機能が多少異なる。ネットワークを知るためにも知っておきたいソフトウェアだ。

The GNU Netcat – Official homepage
 http://netcat.sourceforge.net/
SourceForge.net: The GNU netcat
 http://sourceforge.net/projects/netcat