AjaxやCSSや様々なJavaScriptライブラリによって、サイトが豪華になっていく反面、全体的なシステムパフォーマンスは急激に悪化している。JavaScript等で、このサイトは重いなと感じる事が少なからずあるはずだ。

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便利な機能を提供する限り、これは変えられないのだろうか。いや、そんな事はない。変えるべきポイントは幾つも存在する。それを的確にアドバイスしてくれるのがこのツールだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはYSlow、Firebugと連携するパフォーマンスチェッカーだ。

YSlowはYahoo! Inc.により開発、提供されているソフトウェアで、FirefoxのアドオンであるFirebugと連携して利用する。パフォーマンスを改善したいサイトにアクセスし、YSlowのアイコンをクリックすれば良いだけだ。

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チェックされる項目はHTTPリクエストの数、Gzip圧縮されているか、CSSがHTMLのトップに、JavaScriptは下に記述されているか、JavaScriptは難読化(圧縮)されているか等の項目がある。

さらにETagを使っているか、CDN(コンテンツ配信ネットワーク。P2Pを利用した負荷分散ネットワーク)を利用しているか等といった専門的なものもリストアップされる。これらが導入できるかどうかはシステムよって変わるだろうが、負荷があまりに高い場合等は検討してみても面白い。

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もう一つ便利なのが全てのJavaScript、CSSファイルを一つにまとめてくれる機能だ。これを使うと各種ライブラリによって分散したJavaScriptファイルを一つにまとめられるのでHTTPのリクエスト数を抑えられる。

他にも結果のレポーティング、JSLintを使ったJavaScript構文チェックや全サイズチェック等、便利な機能が盛りだくさんだ。Firebug同様、Webサイト開発を行うエンジニア必須のソフトウェアと言えそうだ。

YSlow for Firebug
 http://developer.yahoo.com/yslow/

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