Windows Mobileを使っていて最大の不満はブラウザが弱いことだ。標準のInternet ExplorerはGoogle Mapsの表示すらできない。最近はWebアプリケーションが増えているので、PDAの一瞬で起動する高速性はブラウザのレンダリングさえまともなら利用範囲が大きいと考えていた。

WILLCOMであればOperaが無料だという話だが、通常のPDAではそうはいかない。しかし強力なソフトウェアがある。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはminimo、geckoエンジンを搭載したWindows Mobile向けブラウザだ。

minimoはMozilla.orgで開発されており、レンダリングエンジンとしてgeckoを利用している。そのため、レンダリング結果が通常PCレベル(画面の大きさによって見え方も異なってしまうが)に近いといえる。

さらにタブブラウザに対応しているのも利点だ。標準のIEではシングルウィンドウなので、訪れたサイトをそのまま保持しておくようなことができなかった。他にもRSS、SSLのサポートや、del.icio.us/Googleへのリンクがついたトップページなど、使い勝手が良くなる工夫が随所に見られる。

まだバージョンが0.2とあって、足りない機能も数多い。だが、ブラウザ性能が向上すればPDAの活躍の場はさらに広がることが想定される。今後に期待のかかるソフトウェアだ。

Minimo project page
http://www.mozilla.org/projects/minimo/