オンラインアプリケーションが便利になっており、いつの間にかGoogleアプリケーションへの依存度が高まっている。現時点でも、

  • Google カレンダー

  • Google Reader

  • GMail

をメインで使っている。あまりに便利すぎて、手放す気になれないのが残念ではあるが、常にオンラインでないといけないのが玉に瑕(きず)だ。

こうしたWebアプリケーションには各種ローカルアプリケーションとの同期ソフトウェアがあるが、それらを一つにまとめてしまおうというのがGCALDaemonだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはGCALDaemon、ローカルアプリケーションとWebアプリケーションの同期ソフトウェアだ。Javaで開発されているので、Windows/Mac OSX/Linuxとマルチに動作する。

例としては、GMailのコンタクトリストをローカルに同期し、LDAPサーバとして提供する機能がある。これを使えば、ThunderbirdやLotus、Becky、Outlook ExpressなどのLDAPに対応したメーラーで利用することができる。

また、Googleカレンダーのデータを取り込み、iCalendar形式で提供する事で、Mozilla Sunbirdで利用が可能になる。この場合、同期処理が行われる事で、ローカルのSunbirdによるデータの変更がGoogleカレンダー側へも反映される。

他にもRSSの取り込み機能があり、RSSのエントリーをSunbirdの予定上に表示することもできる。RSSの場合、単なる一覧で見ることが多いが、時間軸をベースに表示されるのもなかなか面白い。

GMail関連としては、新着のお知らせ機能もある。様々なスキンが用意されており、好きなものを設定すれば新しいメールが来た際に画面中央にダイアログが表示される。変り種としては、指定フォルダにあて先をファイル名にしたテキスト/HTMLファイルを作成しておく事でGMailで送信してくれる機能や、指定した件名でGMailあてにメールする事で、任意のコマンドを実行してその結果をメールしてくれる機能もある。

設定は全てファイルベースなので、その点が多少分かりづらいが、公式サイトには詳細な設定方法も書かれているので安心してほしい。

同期という点で見れば他にも幾つかアプリケーションが存在するが、RSSやメールなど他の機能が類を見ないほど数多い。さらに一つ一つが便利だ。ぜひ使ってみてほしい。

GCALDaemon - Project Home
 http://gcaldaemon.sourceforge.net/index.html

SourceForge.net: GCALDaemon(プロジェクトサイト)
 http://sourceforge.net/projects/gcaldaemon/