インターネットの殆どの会員制サービスや銀行のカード、金庫など様々なシステムがパスワードによって成り立っている。しかしパスワードというシステム自体、長いものは覚えづらく忘れてしまった場合に使えないというリスクがあり、短ければ簡単に解析されてしまい、乗っ取られてしまうリスクがある。一長一短なシステムなのだ。

それでも現時点でパスワードくらいしか解決策がない以上、せめて出来るだけ強度の高い設定を行うようにしよう。そのための施策になるのがこのソフトウェアだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはPassword Strength Analyser and Generator、パスワード生成と強度チェックを行うソフトウェアだ。

Password Strength Analyser and GeneratorはJavaScriptで提供されるので既存のシステムへの組み込みも容易だ。パスワードの生成はmyGenerateという関数呼び出しで行い、文字数や使用文字(大文字/数字/記号/重複可否)の設定ができる。もちろん全て有効に、そして文字数が長いほうが安全性は高い。

また、入力された文字列の強度をチェックする仕組みもある。こちらはmyCheckStrengthという関数で行う。上記の文字数や使用文字列によって判定され、100点満点中の何点かで返ってくる。これを使うとユーザが会員登録する際に強度をグラフ表示する、なんて事もできる。また、累積点で出すmyCalcEBS(Effective Bit Size)という関数もある。

尚、公式サイトではGUIソフトウェアの配布リンクもあるが、404エラーになってしまう。現時点ではHTML+JavaScript版のみがダウンロード可能だ。

今のネット業界ではパスワードが重要な要素になっている。少しでも漏洩しづらい、分かりづらいものが設定されるような工夫が必要だろう。

.: Password Strength Analyser and Generator :.(※ Firefoxではうまく表示されません)
 http://pwdstr.stesi.net/

SourceForge.net: Password Strength Analyser and Generator(プロジェクトサイト)
http://sourceforge.net/projects/pwdstr/