WindowsではUbuntuのシェルが使えるようになっています。Windowsのコマンドプロンプトは正直使い勝手が良くないので、Ubuntu風に使えるのは便利です。macOSではUnixベースなので、Linuxのシェルとはコマンドオプションが異なったりして不便な思いをすることがあります。 今回紹介するnoahはmacOS上でUbuntuのBash環境を構築するソフトウェアです。

noahの使い方

noahのインストール後です。unameがLinuxになっています。

$ uname   
Linux

idを使うと存在しないuidばかりなのが確認できます。

$ id
uid=502 gid=20(dialout) groups=20(dialout),12(man),61,79,80,81,98,702,33(www-data),100(users),204,250,395,398,399,701

aptも使えるのですが、uidが不明であるためエラーになります。

$ sudo apt-get install emacs-nox
sudo: unknown uid 502: who are you?

noahはまだ開発途中ではありますが、仮想環境やコンテナとは異なる面白さがあります。使い慣れたLinuxの環境が好みの人にとってはnoahは良い選択肢になりそうです。Homebrewとは異なるパッケージ管理で使いやすい人も多いでしょう。

noahはC製のオープンソース・ソフトウェア(MITとGPLのデュアルライセンス)です。

linux-noah/noah: Bash on Ubuntu on macOS