Sophora – 実際に手で書いて作られた手書きフォント
デザインをラフに仕上げたり、アイディアをメモする際はしっかりとしたコンピュータの文字よりも手書きで走り書きしておくくらいの方が修正する余地があって良いと思っています。最近ではタブレットのようにスタイラスと組み合わせて手書きでメモできる環境もあります。 しかしPCでマウスで手書き風に文字を書こうと思ってもなかなかうまくいきません。そこで使ってみたいのがSophora、手書き“風”ではなく手書きフォントです。
Sophoraの使い方
なぜ手書きフォントなのかと言えば、作者の方が実際にボールペンで文字を書き、それをスキャンした上でSVGにトレースして作っているからです。まさに人の手が作り出した手書きのフォントです。
なお手書きと言っても侮るなかれ、収録している文字は
- JISX0208非漢字
- JISX0208第一水準漢字
- JISX0208第二水準漢字
- JISX0213非漢字
- JISX0201片仮名
- MacJapanese非漢字(完全ではないかもしれません)
- ARIB外字
- ラテン文字(Unicode6.1 基本・Latin1補助・拡張A・拡張B・拡張追加・拡張C・拡張D)
- 発音記号(Unicode6.1 IPA拡張・音声記号拡張・音声記号拡張補助)
- ダイアクリティカルマーク(Unicode6.1 結合可能・結合可能補助)
- ギリシア文字(Unicode6.1 基本・拡張)
- キリル文字(Unicode6.1 基本・補助・拡張A・拡張B)
- ヘブライ文字(Unicode1.1 基本文字・イディッシュ拡張・ニクダー)
- グルジア文字(Unicode6.1 ムヘドルリ)
- ルーン文字(Unicode6.1)
- フェニキア文字
- ゴート文字
- オスマニャ文字(ソマリ語)
- その他記号など
と実に数多くの文字が収録されています。入っていないのは第三、第四水準漢字や拡張文字/漢字となっています。これだけ入っているならば全く問題はないでしょう。Balsamiq Mockupのようなラフなデザインを行えるツールと組み合わせるとかなり素敵な仕上がりになるのではないかと思います。
また、手書きの持つ温かみを前面に出したいWebサービスやアプリなどで使う手も考えられるでしょう。丸文字などとはまた違う、貴重なフォントだと思います。
Sophoraはフリーソフトウェア(ライセンスは特になし。商用利用可能)です。