Vimの歴史は長く、viの派生からはじまって1987年にStevieがリリースされてから現在に至るまで25年以上開発され続けています。その結果、多くのプログラマーに愛され、ナレッジもたくさん蓄積し、プラグインやテーマも数多いなどプログラミングエディタとしての地位を確固たるものにしています。 しかしその長い開発の歴史は30万行以上のコードを生み出し、その巨大なコードベースをBram Moolenaar氏が管理しています。これは今後の開発において開発スピードや新機能を取り込む際の問題になりかねないと考えられています。それを改善しようと取り組み始めているのがNeovimです。

NeovimのベースはVimです。

Neovimの目的

NeovimはVimのソースコードを積極的にリファクタリングしていこうというプロジェクトになります。仕事を複数の開発者に分けて行えるようにし、開発スピードをアップします。コアに手を入れずに済むモダンなAPIを実装します。プラグインやGUIのアーキテクチャも変更を計画しているようです。

なおBram Moolenaar氏はこの計画に対して好ましいと思っていないようで、車輪の再発明により既に知られている不具合を繰り返したり、システムのサポート範囲がVimに劣ると考えているようです。

とは言え現在は新しいプログラミングエディタも続々出てきている訳で、そのトレンドも変化しています。その流れに遅れないためにも一種の変革がVimに求められているのかも知れません。非常に苦労が多そうなプロジェクトではありますが、ぜひ挑戦して欲しいですね。

Neovimのインストール

Mac OSXであればHomebrewなどで試せます。

$ brew install libtool automake cmake
$ brew install curl-ca-bundle
$ echo CA_CERTIFICATE=$(brew --prefix curl-ca-bundle)/share/ca-bundle.crt >> ~/.wgetrc
$ git clone https://github.com/neovim/neovim.git
$ brew install neovim/neovim/neovim

現状はVimのままですが、今後様々なリファクタリング、機能追加が行われていくものと思われます。

NeovimはVim License(GPL互換のチャリティウェア)のオープンソース・ソフトウェアです。

Home · Neovim neovim/neovim