すみません、こいつ…動くぞって言いたかっただけなんです。
往年のPCを動作させるPCエミュレータは幾つか知られています。その一つがPCEです。それをEmscriptenを使ってJavaScriptにしてしまったのがPCE.jsになります。
まずはMac OSから。System 7.0.1です。
懐かしのWelcome to Macintosh!そうでした、MacではなくMacintoshでしたね。
起動完了。JavaScriptベースながら当時のマシンに比べて圧倒的に処理速度があるようで、起動が速いです。
マウスの反応はそこそこで、ちゃんとフロッピーを開いたりゴミ箱を開けたりできます。
お絵描きアプリ、Kid Pixを起動します。これまた懐かしいですね。まさにおっさんほいほい。
ちゃんとマウスを使ってペイントできます。
保存だってできますよ!
保存したファイルがフロッピーディスクの中に。ここから開けばちゃんと保存状態から再現されます。
プリンタやApple共有の設定。LaserWriterとかありますね。
Note Pad。アクセサリ周りもちゃんと用意されています。Mac OSのイメージが動いているので当たり前かも知れませんが再現度は高いです。
スクラップブック。あぁ、あったあった。ここにクリップボードを保存して再利用できましたよね。
フロッピーをゴミ箱に入れてみました。枠から排出されるのかなと思ったらそのようなことはなく。こうなるとKid Pixは使えませんので再読み込みしないといけないです。
続いてWindows。こちらは3.0ですが筆者は触ったことがないです。
起動しました。Mac OSに比べると若干時間がかかった気がします。
アプリケーションを起動すると下のタスクバー風のところに並ぶのですが、その後指定する方法が分かりません…。マウスは使えないようです。
Altキーでメニューへのアクセスは可能です。
いかがでしょうか。PCE.jsの面白さもありますが、Emscriptenの凄さが良く感じられるかと思います。Webブラウザ(JavaScript)だけでOSが動いてしまうという…。System 7.0は1991年あたりの話なので、約20年前のOSであればWebブラウザで動いてしまうレベルだと言うことですね。
PCE.jsではこの他、IBM PCでWolf3dやシビライゼーション、モンキーアイランドが遊べるイメージやMac OSにもっとアプリやゲームを詰めたイメージが用意されています。懐かしさを感じるもよし、Emscriptenの実力を感じるのもよしなソフトウェアです。
PCE.jsはJavaScript製、GPLのオープンソース・ソフトウェアです。
PCE.js - Classic Mac OS in the Browser