PythonのWeb開発で使いたい高性能デバッガー「wdb」
wdbはPython製のWSGI用のWebベースデバッガーです。
スクリプト言語の開発のが個人的には手軽ですが、IDEを使ったコンパイル系言語の開発において羨ましいと感じるのがブレークポイントを含めたデバッガー機能です。そんなデバッグ機能をWSGIを使った開発に用いられるのがwdbです。
wdbを実行すると、1984番ポートでWebサーバが立ち上がります。そして/wtfにアクセスするとwdb.set_trace()を実行した次の行からステップ実行が可能になります。最後までいくと画面に結果のHTMLが出力されて完了となります。変数の内容を見たり、ステップ実行もできるようになり、より開発がスムーズになりそうです。
wdbはPython製、GPL v3のオープンソース・ソフトウェアです。
MOONGIFTはこう見る
Ruby on Railsが人気を集めた要因の一つにコンソールの存在があったのではないかと思います。PHPの開発でよく使われるvar_dumpは見た目が分かりづらく、出力結果を汚すのが好きではありませんでした。consoleを使えば変数の確認ができ、コマンドを試したりしてインタラクティブ開発ができます。
wdbも同様の存在と言えます。Webブラウザ上で立ち上げることと、一行ごとに評価されるというのが好き嫌いの分かれる所ですが、実際のコントローラの動きを見つつデバッグしたり処理を確認できるので、実際の処理内容をより具体的にとらえられるようになるでしょう。