In-House AppStore for iOSはiOS Enterprise Developer Programを使っている企業向けのApp Store風アプリ配布用アプリケーションです。

iOSアプリを配布する場合、App Storeに出す以外にも幾つか方法があります。テスト用途であればTestflightを使うのが良いでしょう。しかし企業向けにiOS Enterprise Developer Programを使っているならIn-House AppStore for iOSを使うと面白そうです。


iPad版です。一番上にアプリが登録されています。Downloadをタップするとダウンロードが開始します。


テストなのでエラーが出てしまいましたが、通常であればダウンロードされるはずです。

In-House AppStore for iOSはplistファイルを配置したURLを指定する必要があります。この中では配布対象になるアプリの情報が記述されており、シンプルなiOSアプリストアのように表示されます。大規模な組織で便利に使えそうなソフトウェアです。

In-House AppStore for iOSはObjective-C製、iPhone/iPad用のオープンソース・ソフトウェア(MIT License)です。

MOONGIFTはこう見る

In-House AppStore for iOSが行っているのはアプリのダウンロードURLを配布している程度と思われますが、もしかするとバージョンのアップデートくらいはチェックしているかも知れません。いずれにしてもアプリを使って面倒なダウンロードURLを一元管理できるのは便利そうです。

ともすると煩雑化しそうな所にこそ自動化したり、プログラミングしたりすると新しい楽しみ方が見いだせるようになります。企業向けで数百人、数千人に対してアプリを配布するというのは意外と面倒な作業ですが、このアプリを使えば通知などを使ったりしてより手軽な運用が考えられるようになりそうです。

cvburgess/In-HouseAppstore