電子書籍の作成、配信、閲覧までトーカルで提供する配信プラットフォーム「PadCMS」
PadCMSは電子書籍、電子雑誌の配信プラットフォームです。サーバサイド、iPadアプリの組み合わせで提供されます。
電子雑誌、電子書籍を作ってみたいと思いつつもそのために必要な技術は様々です。もちろんiBooksなどで全て行ってしまえば良いのかも知れませんが、独自に実装したいと考える企業も多いでしょう。そこで使ってみたいのがPadCMSです。
デモアプリです。書籍のサムネイルとダウンロードボタンが表示されています。
ダウンロードが終わるとReadボタンに変わります。ここでReadを押すと落ちてしまいました。
PadCMSはiPad向けのリーダーとサーバ側のシステムに分かれます。まず最初に素材を用意し、サーバ側でコンテンツを作成します。コンテンツはHTML/PDF/JPEG/3D/動画などが使えます。コンテンツはサーバサイドでテンプレートを使って作れるそうです。コンテンツはクラウドに載せられ、iPadアプリを使ってダウンロードする仕組みになります。
PadCMSはPHP/Objective-C製のオープンソース・ソフトウェア(CeCILL license)です。
MOONGIFTはこう見る
2012年は日本の電子書籍市場も大きく動くと思われましたが、半年経過しても大して動きは見えてきません。唯一あったのは楽天のkobo販売ですが、楽天が言う大成功というほど、世間では騒がれていないように見えます。Kindleが発売したとしてもそれほど大きな変動にはならないかも知れません。やはり大事なのはデバイスではなくコンテンツでしょう。
出版社が新刊に対する出し惜しみをしている現状では、その新刊を作り出す仕事自体を抜本的に作り替えなければならないかも知れません。そうなればコンテンツが自由になります。コンテンツが自由ならば配信するデバイスもまた自由になれます。先は非常に遠いように見えますが、一歩一歩でも着実に歩んでいかなければ日本の電子書籍コンテンツはどんどん尻すぼみになりそうです。
PadCMS - OpenSource solution for digital Magazine publishing on Tablets