ThinReportsはマルチプラットフォームで動作するエディタを含んだPDF出力の帳票作成ソフトウェアです。

Webシステムで帳票周りに悩まれている方に朗報です。ThinReportsは日本製、かつGUIのエディタまで含めた帳票ソフトウェアになります。


エディタです。Windows/Mac OSX/Linux版があります。


新しい帳票を作成します。


テキストボックスを配置してプログラムから入力内容を変更できます。


一覧表系も追加できます。自動改ページもあります。


定義をHTML保存することもできます。


HTMLの定義書です。


こういう情報は受託開発などで役立ちそうです。


コードのサンプルです。作成したレイアウトファイルを読み込んで、値を変更しつつ最後にPDFファイルを指定して保存しています。


Rubygemsを使ってThinReportsをインストールします。


先ほどのコードを実行するとDone!と表示されて完了します。


生成されたPDFです。複数ページ、値を変更して記述されています。


パスワードロックもできます。


開こうとするとパスワードが聞かれます。


細かく制御ができています。ビジネスで役立ちそうです。


外字出力も対応しています。


Google Chart APIを利用するデモです。


バーコード、QRコードの出力も可能です。

ThinReportsは日本製(松江の企業マツケイ社が開発)とあって、日本語が問題なく使えます。さらにカスタマイズできる範囲の大きさを考えても日本の商習慣にマッチしていると思われます。Ruby単体はもちろん、Railsとの組み合わせでもぴったりのソフトウェアでしょう。

ThinReportsはRuby製、GPL v3(エディタ)とMIT License(PDF生成エンジン)のオープンソース・ソフトウェアになります。

MOONGIFTはこう見る

基幹系システムをWebベースで構築する際の最大のデメリットとも言えたのが帳票周りの弱さです。10年以上前から様々なソリューションが考えられてきました。その際に問題になるのは帳票を作成するエディタと、日本語対応でした。ThinReportsは両方とも全く問題がありません。

さらにビジネスを想定しているとあってセキュリティへ対応や定義書の出力、外字出力にも対応しているのが利点です。生成部分だけでライブラリ化されているので、異なる言語のシステムとも容易に連結できるでしょう。とても使い勝手の良さそうな帳票ソフトウェアと言えそうです。

via Ruby向けOSS帳票ツール「ThinReports」、松江市の企業が島根県の助成で開発し無償公開:ITpro

帳票ソリューション for Ruby and Rails | ThinReports