独自の記法でCSSを記述するフレームワークがいくつか出てきました。しかし実際に利用する際にはCSSに変換する必要があります。記述して変換、では手間に感じて利用したくないでしょう。そこでCompassを使って自動変換してくれる環境を構築しましょう。


実行しているところです。メニューバーに常駐します。


設定です。SCSSまたはSassに対応し、自動で短縮化もしてくれます。


通知機能があります。Mac OSXの場合はGrowlで通知してくれます。


Webサーバ機能とlivereload機能があります。保存したタイミングで任意のポートをたたいて再読み込みさせます。


プロジェクトを追加したときの通知です。


Rubyファイルを含めてまとめてファイルを生成してくれます。


ファイルの配置はこんな感じです。デザインを組む前の準備が簡単になります。


ファイルを修正すれば自動で再コンパイルしてくれます。


いくつかの有名なCSSフレームワークに対応しており、そのスケルトンモデルを生成してくれます。

Compassを使えばSCSSやSassを使ったWebデザインがとても容易に管理できるようになるのではないでしょうか。

CompassはJRuby製のオープンソース・ソフトウェア(GPL)になります。OSはWindows、Mac OSX、Linuxに対応しています。

MOONGIFTはこう見る

Compassの面白さはソフトウェア自体はもちろん、その配布にもあります。Compassはオープンソース・ソフトウェアですが、バイナリは7ドルで配布しています。もちろんCompassのコードをダウンロードしてきて自分でコンパイルすれば無償で利用が可能です。

オープンソース・ソフトウェアながらバイナリは有料で配布するというスタイルはiOS、Mac OSXで徐々に用いられるようになってきています。それ自体は特に問題はなく、開発者がバイナリをどう扱おうが自由です。これまではプログラマーのためのオープンソースであり、自分でコンパイルするのが当たり前になっていましたが、徐々にコモディティ化する中でコンパイルできない人のために有料配布するスタイルが取り入れられるようになると思われます。

Compass.app: compile Sass/Compass easily without resorting to command line interface

handlino/CompassApp - GitHub