Googleドキュメントのエディター機能を利用して別ソフトウェアを構築する「GDBE」
GDBEはGoogleドキュメントをベースとして機能追加したエディタ環境を構築するためのソフトウェア。
GDBEはGoogle App Engine/Java製のオープンソース・ソフトウェア。最近ではプログラミング環境としてEclipseを使ったソフトウェアが増えてきている。これはEclipseの機能や安定性を使いつつ、自分たちのソフトウェアを開発するのに用いるという面白い仕組みだ。
ソフトウェアを基盤として使うことで、自分たちの特徴をミックスしてさらに面白いソフトウェアができあがる。それは何もオープンソースに限ったものではない。Googleドキュメントを基盤にしてしまう試みとしてGDBEを紹介しよう。
GDBEはGoogleドキュメントベースエディタの略称だ。Googleドキュメントを基盤として自分たちのソフトウェアを構築するという試みになる。GoogleドキュメントとはGData APIを通して統合されている。開発者はGoogleドキュメントのエディット機能に様々なドキュメントタイプのエディターを付与できる。
以前紹介したGoogleドキュメントでLaTeXを書く「LaTeX Labや、WebOSのCloudieのワードプロセッサとして組み込まれている。どちらもGoogleドキュメントを基盤として、その上に独自の機能を組み込んだ形だ。
確かにGoogleドキュメントのエディター機能は優秀だ。だからこそ基本的な機能は使いつつ必要な機能を組み込んでいくというのは面白い利用法だ。GDBEを使えばプログラミングエディタをはじめ、様々なエディタ機能に組み込めそうだ。
MOONGIFTはこう見る
ソフトウェアを基盤と考えることができれば、その上で展開するソフトウェアやサービスを販売したりするプラットフォームと捉えられるようになる。WordPressやEvernote、Google Chromeなどでマーケットプレイスを展開する試みが行われている。それと同じように考えられるだろう。
TwitterやFacebookなどもプラットフォーム化しており、その上でビジネスが展開されている。巨大なサービスがある時に対抗馬を考える時代ではなく、その上でいかに展開するかが問われるようになっている。ソフトウェアも同じようにライバル視するのではなく、その基本機能だけをいかに吸い上げるかを考えるべきだ。