Open Geiger Projectはオープンソースのガイガーカウンターです。

3月11日の震災によって発生した東京電力による放射能汚染。福島はもちろん、関東地方、東海地方にまで被害が進んでおり、最悪の企業環境汚染になっています。目に見えない放射線であるがために情報が二転三転し、社会的不安も高まったままです。そんな中立ち上げられているのがOpen Geiger Projectです。

Open Geiger Projectではオープンハードウェアなガイガーカウンターを開発、販売しています。コミュニティベースで開発されており、シンプルなガイガーカウンターを安価に手に入れることができます。


これが本体です。レゴみたいなデザインになっています。ボタンは3つしかなく、すぐに使えるようになっています。


こちらは設定画面です。音量やバックライト設定ができます。個人的には殆ど触ったことがありません。そのくらいシンプルに誰でも使えるようになっています。


実際の測定画面です。CPMによる測定がベースで、それを計算して時間当たりの放射線量、年間あたりの放射線量を計測できます。


バックライトです。暗い中、ぎりぎり見られるレベルです。これは電池をもたせるための処置です。


μSv/hでの数値です。


背面です。単四電池2本で動作します。


横から見たところです。でこぼこがレゴっぽく見えます。

今の所手に入る筐体ではセシウムの測定のみ対応しています。USBケーブルを差し込めるようになっていて、データを引き出せるようになってます。GPSのログと合わせて使ったりすると色々使えそうです。放射能周りでは色々な情報が錯綜している。正しい判断をするためにはガイガーカウンターで実測してみるのが一番といえるでしょう。

Open Geiger ProjectはMIT Licenseのオープンソース・ソフトウェアです。

MOONGIFTはこう見る

震災によってガイガーカウンターの市場価格が急上昇し、手に入りづらい状況になってしまうというのは非常に皮肉というか、節操のなさを感じてしまいます。Open Geiger Projectは2万円程度で組み立てられた状態で手に入ります。これは他のガイガーカウンターに比べると低価格です。

必要は発明の母と言いますが、震災をうけて単純にショックを感じているだけでなく、それを受けてどう世の中を良くしていくかを考えることこそが必要なのではないでしょうか。まだまだ復興にはほど遠く、必要なことがたくさんあると思います。それらにエンジニアとしてどう取り組めるか、それを考えるのが重要でしょう。

Open Geiger Project

opengeiger - Open-source, Open-hardware Geiger Counter Project - Google Project Hosting