ElasticPodはEC2のインスタンス管理を行うiPhoneアプリ。

ElasticPodはiPhone用のフリーウェア(ソースコードは公開されている)。ついに日本リージョンも登場したAmazon EC2。簡単にスケールできて、システム構成も柔軟にでき、使った分だけ払う料金体系も人気が高い。日本でもスタートアップをはじめ多数の会社や個人が利用しているのではないだろうか。


管理画面

そんなEC2ではWebベースの管理画面を提供している。だが普段使っている分にはあまりにもリッチなUIで動作も重い。そこでスマートな解決方法の提供だ。iPhoneからEC2を管理する、それがElasticPodだ。

ElasticPodは元々App Storeにあったようだが、今は存在しない。ソースコードから実機インストールするしかない。インストールしたらAWSのアカウント設定を行おう。アカウントは複数登録できる。無事にAWSに接続できれば立ち上げているインスタンスの一覧が表示される。


インスタンスの立ち上げ

そこからインスタンスを選んでリブートしたり、ターミネートすることができる。さらに新しいインスタンスを立ち上げることも可能だ。インスタンスのAIMを検索することはできないので、元々知っているものはMobile Safariで検索してコピーする必要があるだろう。

全く新しいインスタンスを立ち上げることは多くないだろうが、既存のインスタンスのAIMを使って立ち上げるケースなら十分考えられる。スケールする仕組みをとっておけば、スマートフォンからEC2インスタンスを立ち上げるだけ、なんて管理が行えるようになる。

MOONGIFTはこう見る

AWSは元々Webベースの管理画面がなく、API経由だけだったためこのようなツールが可能になるのだろう。元々WebベースでAPIを提供するのに比べてセキュリティ的にも安心できる(従来の方法に則っているので)。それにAWSのWebベースの管理画面はとても使い勝手が悪いのでElasticPodのが良い。

サーバが止まっていればElasticPodから簡単にリブートさせられる。新規のインスタンス立ち上げも容易だ。使い終わればElasticPodからターミネートを流して終了させられる。Linode.comでも管理UIをiPhoneアプリで提供しているが、従来のサーバ管理では考えられなかったようなマネージメントが可能になっているのだ。

ElasticPod: Amazon EC2 Cluster Management on the iPhone - Home

eugeneiiim/ElasticPod - GitHub