Widget EnvironmentはWebブラウザ上でデスクトップ風のUIを再現するウィジェット実行環境。

Widget EnvironmentはHTML/JavaScript製のオープンソース・ソフトウェア。今年中には出ると言われているChrome OS。WebブラウザしかないOSが本格化すればおのずとWebOSへの注目も集まるだろう(HPのwebOSではない…)。なぜならユーザにとってそれが使い慣れた形だからだ。


デスクトップ

GUIをもつOSにとって必要なのがウィンドウやメニューシステムだろう。既に多数のWebOSは存在するが自分で作りたいと思うならばもっとシンプルなベースがあった方がいい。使ってみたいのがWidget Environmentだ。

Widget EnvironmentはJavaScript製のウィジェット環境で、ウィンドウやメニューと言った機能を実現している。さらにアイコンもあってデスクトップ環境をWebブラウザ内に再現できる。ウィンドウは閉じたり最大化、さらにサイズ変更ができる。


設定画面など

タスクバーもあり、開いたウィンドウを切り替えることができる。アイコンをクリックすればウィンドウが開くが、特にアイコンと関係はないようだ(設定だけは設定ウィンドウが開く)。また、画面左上のメニューをクリックすると階層に対応したメニューが開く。

Widget Environmentがそのまま実用レベルになるという訳ではない。あくまでも環境であり、これを使って何をするかはプログラマー次第だ。今後注目が高まるであろうWebOSにいち早くキャッチアップするためにも触れておきたいソフトウェアだ。


メニュー

MOONGIFTはこう見る

Web上でOSを展開するのは元の木阿弥な気がしてなかなか気が進まないのだが、Chrome OSのようにデスクトップを持たないOSが出てくれば話は別だ。またiPadのような筐体においてデスクトップのような操作をしたいと思えば、やはりWebOSが必要になるかも知れない。

ユーザのスイッチングコストはとても大きく、いきなりデスクトップのない環境に飛び込む人は多くないだろう。必要なのはその中間とも言える存在で、それがWeb OSではないだろうか。既存の環境をそのままiPadやChrome OS上で再現できるようになれば、利用者は増えるのではないだろうか。

Widget Environment JavaScript Library

デモ:Widget Environment JavaScript Library

Widget Environment | Download Widget Environment software for free at SourceForge.net