IE6〜8でのHTML5の印刷を適切にサポート「IE Print Protector」
IE Print ProtectorはIE8以前のWebブラウザでHTML5サイトの印刷をサポートするライブラリ。
IE Print ProtectorはIE用、JavaScript製のオープンソース・ソフトウェア。HTML5/CSS3になって、HTMLの表現力があがった。それに伴って新しいタグが幾つも追加されている。新しいWebブラウザであれば問題はないが、HTML5非対応のWebブラウザにとっては大きな問題だ。
その最たるものがIEではないだろうか。未だに企業によってはIE6を使っている場合もある。そんなレガシーなWebブラウザでも印刷時の問題を解消してくれるのがIE Print Protectorだ。
IE Print ProtectorはJavaScriptを使って印刷時の問題を解消する。IE Print Protectorを読み込んでいない状態と、読み込んだ時とで印刷プレビューの表示が全く変わってくる。ボーダーも適切に表示され、マウスオーバーも適切に動作する。
タグもarticleやsectionなどがそのまま利用できる。なお対応ブラウザはIE6〜8で、HTML5に対応しているIE9は省かれる。印刷を行うのが当たり前なWebサイト(特にテキストが多いサイト)でHTML5対応を考える際には使っていきたいライブラリだ。
MOONGIFTはこう見る
印刷は普段はあまり行われないので放置されがちだが、いざ印刷しようと思った時に酷くレイアウトが崩れてしまうのは問題だ。そのため、適切にサポートしておきたいだろう。だがそのためにHTML5への移行が遅れてしまうのも問題だ。
レガシーなブラウザをサポートするライブラリ、技術が揃いつつある。これらをうまく使うことでIE8以前のWebブラウザに対応しつつHTML5が進められるはずだ。まだまだシェアの大きいIE8以前を一気に切り捨てるのは難しい、だが新しい技術への移行も進めたい、そんな二つの考えを両立させてくれるはずだ。
ie-print-protector - Print HTML5 pages in Internet Explorer. - Google Project Hosting