実行、デバッグも兼ね備えたマルチプラットフォームで動作するRuby用IDE「Arcadia」
ArcadiaはTcl/Tkを使ったマルチプラットフォームで動作するRuby用IDE。
ArcadiaはRuby製のオープンソース・ソフトウェア。プログラマーによってIDEに対する印象は分かれる。なくてはならないツールとして考えているか、無用と考えてテキストエディタを使うタイプのどちらかだ。筆者はどちらかと言えば後者だ。
だが場合によってはIDEを使った方が開発が早い場合もある。特にデバッグ関係の機能が提供されている場合だ。そこでRubyプログラマの方にトライしてみて欲しいArcadiaを紹介しよう。
ArcadiaはTcl/Tkを使って開発されているソフトウェアで、Rubyで作られているのが特徴だ。Windows/Mac OSX/Linuxとマルチプラットフォームで動作する。3ペインの構成になっており、左側にファイルの一覧、中央がファイル編集、右側がアウトラインとなる。
動作は若干重たい印象だ。特定のディレクトリをプロジェクトとして、そこからファイルを開いて編集できる。コードのハイライト機能もある。またArcadia上で実行して結果を確認したり、デバッグを開始しステップ実行させることもできる。UIが独特な印象をうけるが、ツールバーに機能が集中していてすぐにアクセスできるのは好感だ。
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MOONGIFTはこう見る
コンパイル系の言語ではIDEを使うことでビルドしたり、実行時にメッセージを受け取ったりして開発がスムーズになる。EclipseやVisual Studioがなければ開発が行えないという人は多いはずだ。スクリプト言語ではテキストエディタを使う傾向が多いが、入力補完があると便利だ。
少なくとも単純なテキストエディタよりはプログラミングを対象としたテキストエディタを使う方が開発効率は向上する。Arcadiaがそうかは分からないが、自分の手に馴染むものを入念に探してほしい。プログラマーにとってはテキストエディタは商売道具なので、できる限りこだわってほしい。