開発環境に重点をおいた、MinGWでコンパイルされたRuby「RubyInstaller for Windows」
RubyInstaller for WindowsはMinGWを使ってコンパイルされた、より開発者向けのRuby。
RubyInstaller for WindowsはWindows用のオープンソース・ソフトウェア。Railsの人気もあってRubyへの注目が集まっている。開発しやすいのはLinuxやMac OSXだろうが、WindowsユーザでもRubyで開発したいと思う人は多いだろう。
Rubyのワンクリックインストーラーを使えばインストールは簡単だが、これはVisual Studioでコンパイルされたものだ。よりオープンにこだわる人はRubyInstaller for Windowsを使ってみよう。
RubyInstaller for WindowsはコンパイルにMinGW(GCC)を使っている。さらに本家よりもパッチの反映が早いようで、本家が1.9.2-p136が最新だった時点において、RubyInstaller for Windowsは1.9.2-p180となっていた。変化の早いオープンソース開発において最新版への執着は重要だ。
そして開発者向けのアドオンとして、DevKit(コンパイラなど)、Pik(複数のRubyを同じマシンで管理する)、rake-compiler(Cネイティブの拡張をインストールする際に)などが配布されている。バージョンは1.8系、1.9ともにサポートされている。Rubyをはじめてみる方はチェックしよう。
MOONGIFTはこう見る
Rubyは実装系がとても多い。Cで作られているCRubyをはじめ、JRuby(Java)やIronRuby(.NET)がある。さらにCRubyでもOSに合わせて動作が異なったりする。最もシンプルにするのはLinuxなど実際に動作する環境に合わせて動くものを使うことだろう。
とは言え開発時においては使い慣れた環境を使いたいとも思うはずだ。OS環境によって動く、動かないと言った誤差はあるが、より混乱を避けるためにはDevKitを使うなどしてよりLinuxなどの環境に近づける工夫が必要と思われる(VMwareやCygwinを使う手もある)