JS Camera Face DetectはOpera Mobileの開発版を使ってスマートフォンのカメラへアクセスし、顔認識を行うソフトウェア。

JS Camera Face DetectはJavaScript製AndroidのMobile Opera用のフリーウェア(ソースコードは公開されている)。HTML5の登場以降、プラグイン(特にFlashやPDFなど)に頼らないメディア活用が進んでいる。VideoタグやAudioタグをはじめとして、Firefoxでは音楽を奏でることだってできる。


起動した所。WebブラウザでWebカムの映像が見える

現状ではWebカムへのアクセスはFlashからしかできない。だがノート型にWebカムを付けているケースも増えているし、さらにスマートフォンではカメラ付きが当たり前だ。そこで注目したいデモがJS Camera Face Detectになる。

JS Camera Face DetectはOpera Mobileの開発版で実装されたカメラへのアクセスAPI(WAC 1.0 API)を使って、Webブラウザからスマートフォンのカメラの映像を受け取り、さらに動的に顔認識を行うというソフトウェアだ。認識した結果はカメラの横にCanvasタグを使って描き出される。


雑誌の顔を認識した所。右が画像

試すにはOpera Mobileの開発版を利用する必要がある。さらにCanvasを使って画像書き出しを行う許可を設定で行う必要もある。多少の手間はあれど、その大きな可能性を感じるには十分なソフトウェアと言えるだろう。

MOONGIFTはこう見る

スマートフォンがWebブラウザからカメラへのアクセスが出来るようになったら、写真系アプリは軒並みWebベースに移行できるようになるだろう。撮影したデータはクラウドに即座に飛ばされるようになるはずだ。位置情報も絡めればソーシャルな仕組みがすぐに出来上がる。

現状ではAndroidくらいの自由さがなければ実現は難しいだろう(iOSではまず無理だろう)。だがMobile Safariでも位置情報や加速度センサーへのアクセスは実現できている。HTML5のモバイル向けが拡充し、Webカムへのアクセスができるようになることを願いたい。

(ここのAndroid buildを利用する)Widget runtime: WAC-1.0-compliant Golden for Android

ndruger/js_camera_face_detect at master - GitHub