MaqettaはIBMからDojoに寄贈されたWebベースのHTML5対応オーサリングソフトウェア。

MaqettaはWebベース、Java製のオープンソース・ソフトウェア。HTMLのオーサリングツールと言えばDreamweaverをはじめとしてローカルソフトウェアで行うのが一般的だ。だがその結果をレンダリングするのはWebブラウザだ。この環境の違いで作りやすさが変わってしまう。


メイン画面

どうせWebブラウザ上で動かすならば、元々Webブラウザ上で作ってしまうのはどうだろう。IBMが開発し、先日Dojoに寄贈されたMaqettaを使えばそれが実現する。

MaqettaはHTML5用のオーサリングツールで、Webブラウザ上でHTML/CSSを作成することができる。DojoやYUIといったUIウィジェットに対応しており、ドラッグアンドドロップで画面を作成していくことができる。配置したウィジェットはプロパティやサイズを変更して表示を修正する。


スプリットビュー

HTML5なのでサポートされているブラウザはFirefox/Safari/Google Chromeなどになっている(筆者環境ではGoogle Chromeでは動きに問題がある箇所もあった)。iPhoneやiPadといったスマートフォンのデバイス枠を表示することもできる。Webサイトのデザインはもちろん、ワイヤーフレームの作成にも利用できる。

[s2If current_user_can(access_s2member_level1)]


設定ウィンドウ(プレミアム限定)

[/s2If]
[s2If current_user_can(access_s2member_level1)]


表示を変更した場合(プレミアム限定)

[/s2If]

MOONGIFTはこう見る

実際に使ってみた感じとしては、動作が若干重たい感があった。実用レベルかと言われるとまだまだ改善すべき所があると思われる。だが、速度や安定性が十分なレベルに達したとすれば、かなり面白いプロダクトになるのは間違いない。

スマートフォン向けのサイトを作る際にはウィジェットを配置して作成できるとすればとても便利だろう。その上でコンテンツをAjaxやJSONで呼び出すようにすればサイトの構築が簡単になる。今後の発展に期待したいソフトウェアだ。

Maqetta

デモ

maqetta/maqetta - GitHub