WebSocketを使っていない、サーバ無用なリアルタイム通信ライブラリ「Easy WebSocket」
Easy WebSocketはWebSocketではなくリアルタイム通信を行うJavaScriptライブラリ。
Easy WebSocketはnode.js製のオープンソース・ソフトウェア。HTML5界隈が賑わっているが、なかなか実用的なものは出てきていない。動画共有サイトのスマートフォン向けインタフェースやWebブラウザ用のゲームがせいぜいではないだろうか。
チャット画面
やはりデスクトップ向けのブラウザで一部のブラウザしか対応していないのが問題なのだろう。HTML5に関連した技術、WebSocketは特にサーバ側の準備も必要で扱いづらいイメージがある。そんな常識を覆すソフトウェアがEeasy WebSocketだ。
Easy WebSocketは正しくはHTML5の仕様ではないがWebSocketを擬似的に再現する。まるでWebSocketではないかと思えるほど、リアルタイムで更新されているように思えるが、実際にはiframeタグを使ってポーリングしているようだ。とは言えチャットアプリは実際に会話ができるレベルになっている。ソケットではないのでGoogle App Engine上で動作させることもできる。
ユーザ名やチャンネルの変更も可能
チャンネル名を指定すれば新しいチャットルームを作成でき、さらにユーザ名もURLやWeb画面から簡単に変更できる。チャットはWebSocketを紹介する時によく取り上げられるので、それをWebSocketを使わずに、かつ任意のWebブラウザで再現できるのはとても面白い。
MOONGIFTはこう見る
WebSocketが使われない最大の理由はIE系の対応の遅さだろう。シェアが大きいだけにバージョンアップに慎重にならざるをえないのは分かるが、それでもこの歩みの遅さはインターネット全体の進化を停滞させてしまう原因になっている。しかしそれを克服するのもまた、技術者の腕次第なのだろう。
チャットをメインとしてサービスを構築するのは難しいかもしれないが、一機能として提供される可能性は多いにある。Webアプリケーションのコラボレーション機能の一つとしてチャットは大事な機能だ。そうした一部分に組み込みたいといった時に使えるのではないだろうか。
via Easy WebSocket - WebSocket Client to Broadcast Messages to Webpages | blogfreakz.com
Easy WebSocket - a WebSocket client to broadcast messages to webpages