Image Retargetingは画像の指定範囲を消す構図変更ソフトウェア。

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Image RetargetingはWindows用のオープンソース・ソフトウェア。写真の中から一部のオブジェクトを消し、なおかつ画像全体のバランスを維持した技術としてシームカービングが知られている。Adobeが発表した技術で、非常に面白い。

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囲んでいるところ

そんなシームカービングは、構図変更と呼ばれる技術だ。画像の中から任意のオブジェクトを消したり、変換したりするための技術で、シームカービングはその一つだ。そして今回紹介するImage Retargetingもその一つとなっている。

Image Retargetingは画像の大きさは変えることがない。その代わりに消したターゲットの背景やその周囲を全体的にならしてレンダリングし直すようになっている。まるで元々そこになかったかのように描く技術だ。こちらもまた興味深い。

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こんな感じに消える

学術的な論文も掲載されており、その実装例として公開されているようだ。各種画像形式に対応しているようだが、PNGでないとうまく開けなかった。後は消したい部分を選ぶと全体がモザイクになり、徐々に明細になっていく。時間はそれなりに要するが、自然な仕上がりになっているのではないだろうか。

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処理時間は長い

MOONGIFTはこう見る

シームカービングではオブジェクトを消し去りつつ、境界をうまく馴染ませる手法だ。そのため画像にひずみが生じやすい。対してImage Retargetingの場合はオブジェクトの背景を全体のバランスをとって消していくので元々なかったかのように加工されるのが特徴だ。

実行時の計算処理が長いのが欠点と言えそうだ。あまり複雑な写真よりも、スクリーンショットやWebサイトなど画像を対象にする方が向いていると言えそうだ。論文を読んでも理解には時間がかかるが、ソフトウェアの形にされると非常に明確で分かりやすい。

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