Software Evolution Storylinesは有名なオープンソース・ソフトウェアのリポジトリをビジュアル化する。

Software Evolution StorylinesはJava/Processing製のオープンソース・ソフトウェア。いかに優秀なエンジニアが集まろうとも、時間によって蓄積された情報だけは覆すことができない。長い時間をかけて開発されたソフトウェアには歴史、ノウハウ、議論の結果が詰まっているのだ。


Pythonのリポジトリ

特にオープンソース・ソフトウェアにおいてはコードの遍歴がそれを物語っている。リポジトリは単なるコードの修正履歴ではないのだ。それを理解するのにぴったりなプロジェクトがSoftware Evolution Storylinesだ。

Software Evolution Storylinesは各種オープンソース・ソフトウェアのリポジトリをProcessingを使ってビジュアル化するソフトウェアだ。現在提供されているのはant、PostgreSQL、Python、Apacheとなっている。結果はSVGファイルとして出力されている。


選択した部分だけがカラーリングされる

コミッターの数やその関連について折れ線グラフが描かれ、さらにコミット数がプロジェクトごとに分かれてビジュアル化されている。Pythonのここ数年の盛り上がりや、Apacheの2002年くらいに盛り上がった様子が分かるはずだ。オープンソース・ソフトウェアならではの面白いソフトウェアだ。

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Apacheのリポジトリ(プレミアム限定)

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MOONGIFTはこう見る

ソフトウェアの立ち位置によって、流行り廃りがあるのは否めない。Apacheにおいては2006年くらいまでに比べると現在は勢いを失っているが、それは既に安定し成熟してきたことを意味しているのかも知れない。またPyhotnにおいては注目が集まっているのはここ数年で、それまでは細々と開発されてきたのが分かるはずだ。

単発のプロジェクトではない、一つのプロジェクトを脈々と開発してこなければ見えないものがある。オープンソース・ソフトウェアの素晴らしさを感じるのに、リポジトリのビジュアル化よりいい方法はないのではないだろうか。

Michael Ogawa | Software Evolution Storylines

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