ビジュアルノベルを開発するためのエンジン「Ren'Py」
Ren’Pyはマルチプラットフォーム対応のビジュアルノベルエンジン。
Ren’PyはPython製、Windows/Mac OSX/Linux用のオープンソース・ソフトウェア。PC向けのゲームで人気が高いのがビジュアルノベルと言われるジャンルだ。アダルトゲームに良く見られるような、会話を繰り返し、選択をして結果としてゴールにたどり着くものだ。
チュートリアル
ホラーゲームやミステリーゲームでも用いられる手法で、通常の小説とは異なりビジュアルに訴えたり、音を鳴らしたりしてより立体的に楽しめるのが特徴だ。そんなビジュアルノベルゲームを開発する環境がRen’Pyだ。
Ren’Pyは言ってみればビジュアルノベルツクールだ。サウンド、絵、テキスト、選択肢、効果といった素材を組み合わせてビジュアルノベルゲームを作り上げていく。作り方を説明するチュートリアルすらビジュアルノベル形式になっているのが面白い。
このような画面
作成した結果は単体アプリケーション形式になるようで、Windows/Mac OSX/Linuxとマルチプラットフォームで動作するビジュアルノベルが作成できる。既に多数の作品が作られており、二次創作的なものも多いようだ。この分野はストーリーや絵に重点が置かれると思われるので、Ren’Pyのようなエンジンを使ってシステム開発の工数を抑えるのは良い選択になりそうだ。
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設定も細かくできる(プレミアム限定)
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MOONGIFTはこう見る
Ren’Pyを使って有償ゲームも既に開発されている。現状は英語版のみとなっているようだが、これは実に惜しい。むしろ日本においてこそ必要とされているのではないだろうか。それは決してアダルトだけなく、ミステリーや推理物でもきっと使えるはずだ。
電子書籍という訳ではないが、現状のような単なる紙の焼き回しではなく、Ren’Pyのような新しい形の見せ方こそが必要ではないだろうか。今後さらに伸びてほしいソフトウェアだ。