RBP Bookはテキストベースのオープンソース・プロジェクト。日本ではかつてEコマースによる書籍販売が出てきた時、書店は全てつぶれると噂された。またインターネットの登場によって紙の書籍は無用なものになるとも言われた。だが実際のところそうはなっていない。

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PDF版

 

むしろAmazonで販売される書籍の冊数は年々増えており、書籍の発刊数もまだまだ多い。Kindle、iPadのようなデバイスが流行れば変わってくるかも知れないが、それでも手に持てる書籍の需要はついえることはないだろう。だからRBP Bookのように公開するのも決して暴挙ではない。

RBP BookはRubyの書籍Ruby Best Practicesの本文をGithub上で公開したものだ。DocBook形式のXMLで提供されており、書籍の内容がそのまま公開されている。さらにPDF版も公開されているので、そのまま電子書籍として読めるだろう。

公開して書籍の販売数が減るだろうか。いや、まず減ることはないと推測される。やはり手に持てるというアドバンテージは大きい。さらに言えば公開することで検索できるようになり、利便性が増すだろう。さらに各国語にローカライズされることで世界中の人が恩恵を受けられるようになる。なお日本語版は書籍としてもうすぐ刊行されるようだ。

少なくともオープンソース系の書籍であれば公開しても良いのではないだろうか。そうすることでコミュニティに還元できるものがあるはずだ。RBP Bookはその走りとして非常に興味深いプロジェクトだ。

 

sandal’s rbp-book at master - GitHub

 http://github.com/sandal/rbp-book/