rst2pdfはPython製のオープンソース・ソフトウェア。reStructuredTextは幾つかあるマークアップ言語の一つで、ソースのままでも可読性が高いのが特徴となっている。ヘッダ、リスト、テキスト装飾、リンク、画像、ブロックなど多彩な記法をもっている。

ピクチャ 1.png

変換された文書

 

そんなreStructuredTextは記法なので他のフォーマットへの変換が元々の目的にある。恐らくHTMLやLaTeX、テキストファイルなど様々な目的があると思われるが、PDFへの変換を行うならばrst2pdfを使ってみよう。

rst2pdfはコマンドラインで動作するソフトウェアで、reStructuredTextで書かれたテキストを指定してコマンドを実行すれば同じディレクトリ(指定は可能)にPDFファイルが生成される。最初に見出しの一覧が並び、クリッカブルな目次として使えるのが便利だ。

ピクチャ 3.png

オプション

 

画像の埋め込みや文末での引用一覧の表示も対応する。テキスト検索も可能だ。この手のソフトウェアのご多分に漏れず、日本語はそのままでは利用できないようだ。ただしフォントなどの設定を行う設定ファイルに対応しており、TTFフォントの埋め込みもできるので設定次第では可能と思われる。

この手のソフトウェアはマニュアルや技術文書をreStructuredTextで書くことによって一発変換するという使い方が考えられる。日本語利用が可能になれば、reStructuredTextを使う人にとって便利になることだろう。

執筆時のバージョン

 0.13.1

 

rst2pdf - Project Hosting on Google Code

 http://code.google.com/p/rst2pdf/