PlantUMLはJava製のオープンソース・ソフトウェア。UMLを作図するツールは幾つか存在するが、最大の難点だと思っているのがテキストベースでの記述ができないことだ。UMIと呼ばれるXMLベースの記述形式もあるが、普及している気はしない。都度重たいビジュアルエディタを立ち上げて編集するなんてのは面倒だ。

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Wordに埋め込みのUML図

 

またドキュメントを作成するツールと、UMLを作成するツールが分かれてしまっているのも問題だ。そのためドキュメントの内容と図がずれていても気付きづらい。そんな問題を解決してくれるかも知れないのがPlantUMLだ。

PlantUMLはJava製のオープンソース・ソフトウェアで、テキストベースのUML記述を画像にコンパイルしてくれるソフトウェアだ。ユースケース、シーケンス、クラス、アクティビティ、コンポーネント、ステータス図に対応しているので十分だろう。

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日本語も使える

 

ユニークなのはMS WordやEclipse向けのプラグインが提供されていることだ。Word文書にPlantUMLで定義し、ツールバーからアクションを呼び出せば図に変換される。テキストベースの内容は隠しておくこともできる。開発者であればEclipseをメインに、プロジェクトマネージャであればMS Wordを使ってUMLを管理できるだろう。

プラグインを使わずともコマンドラインベースで使うこともできる。さらに日本語も通る。今まで重たいエディタを使っていた人はぜひ試してみよう。

執筆時のバージョン

 4291

 

PlantUML

 http://plantuml.sourceforge.net/