monotoneはWindows/Mac OSX/Linux用のオープンソース・ソフトウェア。ここ最近のバージョン管理のはやりと言えば分散型だ。かつてはCVS、Subversionに代表されるサーバ集中型だったが、GitやMercurialに人気が移り始めている。

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差分

 

分散型の長所は個々人にリポジトリがあるのでテストコードをコミットしたり、自分なりの修正が行いやすいことだ。オフラインでも使えるメリットもある。そんな分散型バージョン管理システムの一つ、monotoneを紹介したい。

monotoneはWindows/Mac OSXはもちろん、Fedora/Gentoo/openSuSEといったLinux系、FreeBSD/Debian/NetBSDといったUnix系システムにも対応している幅広い環境で動作するバージョン管理システムだ。UTF-8でデータ管理するので日本語も問題なく利用できる。

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ログ

 

リポジトリデータをSQLiteで管理しているのもユニークだ。データの管理構造が見られると色々ハックしやすいかも知れない。といってもテキストだけでなくバイナリも扱える(区別しないだけ)。CVSやRCSからの乗り換える機能もある。Gitとは異なりワーキングコピー=リポジトリではないということだろう。

Diffやログ、リネーム、削除はもちろん、サーバモードで立ち上げて他のユーザにファイルを受け渡すこともできる。Git/Mercurialがどうも手になじまないという方はmonotoneにチャレンジしてみるのも良さそうだ。

執筆時のバージョン

 0.45

 

monotone: reliable, distributed version control

 http://monotone.ca/