JDはJava製のフリーウェア。Javaはコンパイルする言語なので(コンパイルされるのは中間言語だが)、コンパイルされた内容は基本的には見られない。だが以前の担当者が作ったプログラムを修正しないといけない時に元のコードがなくなっていたら惨事になってしまう。

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Java向けのデコンパイルツール

 

そんなときに役立つのがデコンパイラーだ。コンパイルの逆、コンパイルされたコードを元のソースに戻してくれるソフトウェアだ。使い方を誤ると問題になりかねないが、使い方によってはとても役立つ。その一つがJDだ。

JDはGUI版とEclipseのプラグイン版の二つが存在する。GUI版についてはWindows/Mac OSX/Linuxそれぞれ用に実行ファイルが提供されている。使い方は簡単で、ただコンパイル済みのjar/classファイルを開けば良いだけだ。

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検索ウィンドウ

 

コードはハイライト表示され、階層も分かれて表示されるのでとても見やすい。ファイル単位にタブが分かれて表示されるので大規模なファイルでも使いやすいだろう。検索機能やソースでの保存機能もある。Eclipse向けのプラグインであれば開発しながらデコンパイルしたソースも見られて便利だ。

動作は軽快で、解析が速い。なお、コンパイル済みのコードを解析するので、そのライセンス形態には注意が必要だ。くれぐれも悪用はされないよう、ご注意いただきたい。とはいえ手元にあると役立つ場面がありそうだ。

執筆時のバージョン

 JD-GUI:0.3.1

 JD-Eclipse:0.1.3

 

JD | Java Decompiler

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