ClipitはGoogle Chrome向けおよびGoogle App Engineを組み合わせたオープンソース・ソフトウェア。Webサイトをブラウジングしている最中、一部をスクラップしておきたいと思うことがある。後でブログに引用したり、資料の参考にしたいといった場合だ。

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手軽にクリッピング

 

そうした時に便利なWebサービスとしてはTumblrが知られている。だがこちらはデータが外部サービスに預けることになってしまう。社内であったり、自分だけのクリップ環境を作りたいならばClipitを使って構築してみるのが良さそうだ。

ClipitはGoogle Chrome向けの機能拡張と、そのデータの保管先になるサーバサイドのスクリプト2つから構成される。サーバサイドのデータ保管先はGoogle App Engineが想定されている。なお認証の仕組みはないので、全データは全員で共有する形になっている。

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アイコンをクリックして内容を確認できる

 

Clipitのインストール後、任意のWebサイトでクリップしたい文字を選んだらShift + pを押すとデータがClipitサーバへ転送される。アドレスバーの横にあるアイコンの数字が繰り上がったらクリッピング完了だ。内容を確認したい場合はアイコンをクリックすれば良い。自分で独自に立てたり、Google App Engine開発用の環境を使えば個人や社内でも使えるようになるのではないだろうか。

2009年12月08日。タイトルの誤字修正。

 

clip-it - Project Hosting on Google Code

 http://code.google.com/p/clip-it/